デリケートゾーンのお悩み相談室

『人生をもっと楽しむ』女性のライフステージに合わせたフェムケア方法

2022.05.26

女性は思春期に生理を迎え、その後も妊娠や出産、更年期などさまざまな体の変化を経験します。今回は、近年注目されている「フェムテック」の話題から、女性特有のライフイベントに合わせフェムケアについて、紹介します。

女性のライフステージについて

女性は10~15歳の間に初潮を迎え、その後約35年以上、毎月の生理と向き合っていかなくてはいけません。その間に、結婚や出産があり、50歳頃になると閉経を迎え、更年期特有の悩みを抱える人は多くいます。

 

このように女性は、年代ごとのライフステージによって、さまざまな体調の変化を経験します。これらはすべて女性ホルモンが大きく関与しています。悩みの程度は人それぞれですが、将来、妊娠や出産、更年期を経験するにあたって体調は万全に整えておきたいところです。

 

女性が誰しも経験するライフイベントに、寄り添った過ごし方として最近注目されている「フェムテック」の取り組みがあります。その中でも、女性の体や健康のケアを行うフェムケア商品やサービスについて、ここではわかりやすく解説します。

生活や仕事への影響

生理の症状は人それぞれで、頭痛や倦怠感を感じる人、乳房の張りやイライラ、抑うつ状態を感じる人がいます。なかには貧血で倒れてしまうなど重い症状を抱える女性もいます。しかしながら、厚生労働省が定めている「生理休暇」の全体取得率は15.2%と、なかなか取得できていない現状があります。その理由としては、「上司が男性なので申請しづらい」、「仕事が忙しくて取得すると周りの目が気になる」などが挙げられています。

 

このほかにも、不妊治療で女性の約23%が会社を離職している現状や、不妊治療によって雇用形態を変更せざるを得ない状況などがあります。(2018年厚生労働省調べ) また、更年期に体の不調を感じるものの特に対処することなく、やり過ごしている方も多いです。思春期と同じで誰しもが迎える更年期、その時期に抱える体調トラブルはその人に合った対処方法(例えば、ホルモン補充療法、漢方薬、向精神薬の服用など)で辛い更年期症状を緩和することは可能です。

 

月経不順PMS(月経前症候群)、そしてより重度なPMDD(月経前不快気分障害)の改善効果もあるピルの内服率についても日本はまだまだ低い傾向にあります。 2020年の国際連合経済社会局人口部のデータでは、同棲・婚姻関係をもつ日本人女性のピル内服率はわずか0.9%です。それに対してカナダは43.7%、ドイツは42.3%と圧倒的な差があります。先進国のピル内服率は24.6%なので、世界的にみても日本はピル後進国だといえます。ピルは日本人女性にとって「避妊」のイメージが強く、PMSや月経痛の改善、そして子宮体がん、卵巣がんのリスクを下げるなど、span style=”text-decoration: underline;”>ほかのメリットについては広く知られている状況ではありません。

 

このように日本人女性は、女性特有の悩みを抱えているものの、改善する術を知らないことや、然るべき制度を利用できない環境が影響しています。これは、女性の社会進出が進むにつれ問題視されてきました。このような女性特有の悩みが生活に影響を及ぼさないためにも、どのような対策が必要でしょうか。

フェムテックの活用で問題を解決

フェムテック」とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語で、科学技術を使って女性が抱える健康上の問題を解決しようとする取り組みのことです。

 

近年では、アプリで生理の日数を記録して生理周期や排卵日を予測したり、セクシャルウェルネス用品を利用する人も増えてきました。また、最近では卵子年齢を自宅でチェックできる検査キットが販売されたり、LINEで相談すれば個人に合った漢方を処方してもらえるサービスがあったりと、女性が自分自身の体の悩みについて気軽に情報収集できるような世の中になってきました。

 

しかし、どれだけ技術が進んでも女性自身が次にやってくるライフステージに合わせて体力づくりをすることや、無理をしないストレスを溜めない生活習慣は大切です。 次に、女性が健康的に美しく過ごすために、今からできる「フェムケア」について紹介します。

自分でできるフェムケア習慣

月経不順や更年期、不妊などの多くの女性の悩みは全て女性ホルモンの乱れが影響しています。 (※もちろんホルモンバランスだけが原因というわけではありません)

 

女性ホルモンの分泌を促すことや、バランスを整えることでより良い健康状態をつくることができるので今からできるセルフケアを試してみましょう。

 

1.食生活

主菜・副菜・主食を中心とした食事をバランス良く摂ることはもちろん、豆腐・納豆・豆乳などの大豆製品の摂取も、ホルモンバランスを整えることにおいては重要です。大豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンのなかでも自律神経の調整や美肌づくりをサポートする「エストロゲン」と似た働きをするという特徴があります。

 

タンパク質や炭水化物、野菜だけでなくカルシウムや食物繊維も積極的に摂取して、できるだけ同じような時間帯に食事をとるようにしましょう。食べる時間を統一することで食べ過ぎや間食を減らすことができます。それが結果的に食習慣を整えることにつながるので、毎日の食事のルーティンを決めておくのも良い方法でしょう。

 

2.睡眠習慣

眠りが浅い、睡眠時間が短いという方は睡眠障害によって生じるデメリットを引き起こさないためにも今のうちに何が原因となっているのかを知りましょう。

 

<睡眠障害を引き起こす原因> ・心配事が多くストレスの発散ができていない ・体を動かす量が少ないため適度な疲労不足 ・昼夜逆転生活で朝日を浴びていない ・寝具が体に合っていない など

 

質の良い睡眠が取れない場合、上記のようなさまざまな要因が絡み合っています。改善するために、できることとして夜にはカフェインを控え、湯船に浸かって体を温めることや、入眠前に軽いストレッチなどを取り入れることなどがあります。少しの運動を取り入れるだけで寝付きが良くなることもあります。

 

3.フェムケアグッズの活用

女性特有の悩みを解決するために、すぐに取り入れられる方法としては“フェムケアグッズ”の活用があります。 直接的にホルモンバランスを整えるようなサプリメントや漢方ももちろん有効ですが、体の外側からのケアも大切です。特に産後におけるケアや、デリケートゾーン周辺の悩み(におい・潤い不足など)には、デリケートゾーンを清潔に保ち、保湿するソープやケアオイルなどの活用する方法もあります。

 

TantRUX(タントリュクス)オイルは、100%天然オイルで作られているため、安心安全です。デリケートゾーンをはじめ、肌を潤す効果やアロマの香りで心身ともにリラックスをもたらし、悩みに寄り添うフェムケアアイテムです。

 

今だけでなく、5年後、10年後も健康的に過ごすためにも今からできるフェムケア習慣を取り入れることをおすすめします。

さいごに

女性は月経(生理)、妊娠・出産、不妊、閉経や更年期などさまざまな女性特有の悩みに直面するタイミングがあります。

 

これらの悩みは、すべて女性ホルモンと深い関係があります。女性誰しもが迎えるであろうライフステージの中で、より健康的に過ごす生活を送るためにも、それぞれの悩みに寄り添った対処法を知り、実践するための参考にしてみてください。

 

日頃の生活からホルモンバランスを整えられるよう、自分でできることを今日からはじめてみましょう。

 

監修 薬剤師 中田早苗

デリケートゾーンのお悩み相談室
デリケートゾーンのお悩み相談室
薬剤師/腸活・膣ケアサポート・ファスティング講師

中田 早苗

薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格

薬剤師
ウエルネスファーマシスト(認定運動支援薬剤師)
ファスティングマイスター
美腸プランナー

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監修

薬剤師 中田早苗

デリケートゾーンのお悩み相談室

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薬剤師/腸活・膣ケアサポート
・ファスティング講師
中田 早苗

経歴
薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格
・薬剤師
・ウエルネスファーマシスト
(認定運動支援薬剤師)
・ファスティングマイスター
・美腸プランナー